魔界へ行ったよ⑨
シャボン玉のように浮いては消える記憶の断片は
彼女の人生の後半が手厳しいものであったことを
その時の臨場感とともに如実に伝えてきます
そして着の身着のままで集落を出て
山の中で一人佇む彼女がいました
しかし彼女の知識は知恵に至っていたため
手元にある材料で火をおこし
木の実や食用の植物で難を逃れていました
途中他の集落の同じような白魔術師の事を思い出し
2つの他の集落を見に行きましたが
2つの集落とも彼らの家は燃やされて無くなっているのを
見つけただけでした
エンギルトアム ムスマジク サクラサ・・・・・・
彼らの前途に祝福を・・・・・・・・
彼女たちが神と天使に相手を祝福して欲しい時に口にする言葉を
うつむきながら涙を流し祈る彼女がいました
注:お祈りの部分は、聞いた音をそれに近いカタカナに当てているので正確ではありません。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。